次代を担う人材の育成 〜次代を創る・リードする〜
                            校長  井坂 秀一 

○はじめに
 本校HPをご覧いただきましてありがとうございます。校長の井坂でございます。
 神奈川県立柏陽高校とはどんな学校なのか、そして、これからどんな学校をめざしていくのかなど、校長として、少しお話しさせていただきたく存じます。

○伝統をずっと、創造をもっと
 本校は、昨(平成29)年度、創立50年を迎えました。昨年度は50周年記念式典の挙行、記念誌の発刊、校内整備事業などを進め、現在は、次の100周年に向け、一層の教育活動の充実に務めているところでございます。
 さて、本校は、初代校長、碓井克巳先生の「思えば、戸塚区唯一の県立高校として名門校を目指そう、何時とは無しに職員の合言葉となり(創立10周年記念誌から)」の言葉に始まったことがわかります。草創期から、柏陽は名門校を目指すという志を持ち続け、爾来、平成14(2002)年には文部科学省から県立高校では初のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けるなど、今や県内外において、我が柏陽高等学校は、ある一定の存在感をお示しすることができているのではないかと存じております。
 現在は、SSH指定以来の充実した理数教育の伝統を踏まえ、1年次には生徒の研究・探求力を育む「科学と文化(総合的な学習の時間〈2単位〉)」、様々な学術分野に対する興味・関心を高めるため、大学や研究機関・企業等と連携した「キャリアアップ講座」等の実施など、伝統ある特色ある取組みを毎年ブラッシュアップさせて展開しております。
 さらに近年は、海外修学旅行(2年生)、校内英語ディベート大会、英語4技能の向上を強く意識した授業展開、また希望者を対象とした8月のUCLA研修やエンパワーメントプログラムの実施等、グローバル教育の推進に向けて、県立高校の中にあっても先駆的取組みに着手して参りました。
 「伝統をずっと、創造をもっと」、これは50周年を記念しての生徒からのキャッチフレーズです。本校創立以来の校訓、「能力を最大限に発揮し、創造的な態度でことにあたる」を踏まえた素晴しい言葉だと思います。柏陽はこれまでの50年間の確かな伝統を踏まえつつ、これからの時代を担う、リードしていく人材の育成に向け、常に進取、そして創造の姿勢を持って、日々、成長を続けている学校だと自負する次第です。

○目指す生徒像=次代を担う人材の育成
 私たちの生きる21世紀は知識基盤社会、グローバルな社会(世界)と言われております。また、高度情報化・知識社会への移行、産業・就業構造の変貌、少子高齢化社会の進行と家族・地域の変容、持続可能な開発(Sustainable Development)などが指摘され、人工知能(AI)の発達も相俟って、これからの社会・世界は、かつて人類が経験したことのないような時代に入っていくとの提言もなされております。本校は、教育活動の基盤に、先程お示しした開校以来の校訓「能力を最大限に発揮し、創造的な態度でことにあたる」等を置き、現在、学校のグランドデザインに「次代を担う人材の育成〜次代を創る・リードする〜」という目標を掲げ、3年間の高校生活をとおし、目指す(育てたい)生徒像としては「将来の国際社会で活躍する人材の育成を目指し、高い学力、コミュニケーション能力、リーダーシップを身に付けさせるとともに、豊かな人間性・社会性を育む」を掲げております。
 今後、どんな時代、社会、世界に変容していこうが、柏陽生はその時代時代、つまり、次代を創り、リードしていくことのできる人材となるべく、その基盤づくりをすることが本校の使命だと考えております。そのためには、高い学力はもとより、さらに人としての高い人間性や社会性を身に付けてほしいという願いであり、そういう生徒たちを育んでいくことが我々の使命だと思っております。

 現在は、知識基盤社会、グローバルな社会(世界)とも言われております。本校では、学校目標として「将来の国際社会で活躍する人材の育成を目指し、高い学力、コミュニケーション能力、リーダーシップを身に付けさせるとともに、豊かな人間性・社会性を育む」を掲げ、将来、柏陽生は、次代を創っていく、次代をリードしていくことのできる、まさに「次代を担う人材」となるよう人づくりを進めているところです。創立50周年を迎え、次の50年に向けて、スタートを切ったところでございます。

○学力向上進学重点校
 本校は、今(平成30)年度、県教育委員会から「学力向上進学重点校」としての指定を受けました。学力向上進学重点校とは、県立高校の中で、将来の日本や国際社会でリーダーとして活躍できる高い資質・能力を持った人材を育成する学校とあり、本校はこれまでの様々な成果や実績を評価され、広く県民の方々からのこれからの大きな期待をいただき、あらためて「学力向上や進学実績に重点を置いた教育を行う学校」として位置付けられたことになります。
 なお、学力向上進学重点校の指定は、次の5つの指標に基づいて行われました。

  @ めざす生徒像を見据えて、「主体的、対話的で深い学び」の視点による教科指導等を
     展開し、高いレベルの思考力・判断力・表現力等の能力の育成を図るため、各学校
     において達成すべき学力水準を示している。
  A 県教育委員会が実施する生徒学力調査(2学年)の結果により、高い学力を身に付
     けさせている。
  B 生徒の7割以上が在学期間中に、英語検定2級程度以上のレベルを達成し、高い
     英語力を習得している。
  C 生徒の探究活動や全国規模の大会等での取組みなど、学校の教育活動全体を通じ
     て、豊かな人間性や社会性を育み、その成果をあげている。
  D 全県立高校の中で、いわゆる難関と称される大学への現役進学において高い実績を
     あげている。

 今後も、これら5つの指標を今後も最大限に重視し、教育指導に全力で取組んでいく所存です。
 一方、学力向上進学重点校と指定されたことによって、本校のグランドデザインの内容、将来の国際社会でリーダーとして活躍するためにも、コミュニケーション能力、リーダーシップ、豊かな人間性・社会性を育むことが一層重視されたものと理解します。だからこそ、これまで同様、これまで以上に、部活動や学校行事等に対しても、一所懸命に全力で取組んで(「能力を最大限に発揮して」)参ります。
 同時に、学力向上進学重点校としては、指標の5「いわゆる難関と称される大学への現役進学において高い実績」が求められています。この指標の5については、学校として、これまで以上に明確なこだわり、強い意識を持って全職員が一丸となって、取組んでいく所存です。

○「授業の柏陽」
 学校創立51周年目を迎えた今年(平成30年)度、創立以来の校訓、グランドデザイン(育みたい生徒像)や学力向上進学重点校の指定(5つの指標)を踏まえ、本校においては、これまで以上に、教科指導(授業)の充実を期し、柏陽高校のスローガンとして、「授業の柏陽」を掲げました。
 一人ひとりの生徒が、高い志を保ち、高い学力を身に付け、高い進学実績を実現するためには、毎日毎日の授業が大切であることは言うまでもありません。我々教職員は、授業で勝負するという意識を持って、生徒と教員で創造する質の高い授業を実践する。柏陽の教育活動の看板は日々の授業であるという信念、そして、生徒においては、一時間一時間の授業に真剣に丁寧に取組んで行ってほしいという思いからのスローガンです。
 なお、本校の授業時間は、従前から65分間となっております。50分間授業に加え、プラスの15分間の存在。いずれの教科科目においても、その15分間によって、学習が途切れることなく、授業展開には様々な工夫が可能になり、生徒にとってはより確実な知識・技能の定着やより深い学びを実現できます。いわば、50分間プラス15分間、1.3倍の授業時間で、1.5倍の授業効果を出すことを目指しています。
 また、授業展開においては、次の取組みを行っております。
   @ 精選された授業内容(教材)によるスピーディな進行
   A 課題解決に向けた思考力・判断力・表現力等の育成
   B 主体的に学びに向かう力やともに学び合う態度の涵養

○結びに
 本校は、50周年記念のキャッチフレーズ「伝統をずっと、創造をもっと」の言葉どおり、諸先輩方がこれまで培ってきたずっしりとした伝統という財産を基盤にして、不易流行の言葉どおり、毎年毎年、日々、発展し続けている学校です。
 また、本校は全日制普通科の高校として、勉強・部活動・学校行事等々に、すべての生徒が一緒になって精一杯取組む、いわば昔ながらの安定した教育課程を展開している学校です。その中で、今、所属している職員、在籍している生徒・保護者はじめ地域の方々が、現在と将来の社会(世界)を俯瞰し、時には大胆に教育改善に取り組んでいく、進取の思いを大切にする学校でもあります。
 今後、学力向上進学重点校の指定を受け、あらためて生徒の持つ可能性をより高い次元で実現することができるよう、あらゆる教育活動に対して改善の意図を持って取組んでいく所存です。
 つきましては、恐縮ながら、今後とも本校に係わりを持っていただいている皆さまはもとより、多くの方々のお力添えをお願いして、挨拶とさせていただきます。

   [校訓]
     ・能力を最大限に発揮し、創造的な態度でことにあたる
     ・粘り強さと気骨を尊ぶ
     ・質実清純と節度を重んずる
     ・個性の発揮、伸長をはかる


校長
(平成30年5月1日)